あしたのラッコはドーナツを食べる

本と音楽とささいな日常が好き

ノルウェイの森に行きました

 

日本のノルウェイの森

 

砥峰(とのみね)高原をご存知でしょうか。

映画「ノルウェイの森」撮影地、

兵庫県神河町にある、高原。

 

兵庫の中心、神戸から車で2時間、

そんな辺鄙なとこに一緒に行ってくれたのは

会社の同期と先輩。

きっかけは飲み会終わりにコーヒーすすりながら、

「星が見たい!満点の星空が見たいんじゃあ!」

と主張すると、同期が

「とのみね高原一回行ってみたいから行こうよ」

ということで、とんとん拍子に辺鄙な高原へ行くことが決定。

 

ラッコと村上春樹について

ぐぐると、映画「ノルウェイの森」の撮影地という事実が判明、、、!

先に言うと、私は生半可なハルキスト。

中学生の時にはじめて読んだ村上春樹の作品が

このノルウェイの森

もちろん思春期真っただ中の中学生のわたしには、

いささか理解しがたい情景が続く作品でした。

なんで出会って間もなき男女がキスするの?!

と混乱しかなかったです。

でも、わたしはここで村上春樹に出会って、

言葉ってこんな使い方があって、

こんな簡単であいまいな表現でも

心に溶け込んでいくものなんだと、

すごく魅了されました。

そしてこれが私が純文学に傾倒するようになったきっかけであり、

私の読書人生の分岐点になったと思うのです。

 

再読

そんな思い出深い作品を約10年越しに再読。

本は一回読んで終わりなことが多いですが、

せっかく作品の世界に飛び込むし、

内容もあやふやなので、

色褪せた本を引っ張り出しました。

やはり、はるきの表現は、わたしのお気に入りで

すいすい読んでしまいました。

そして登場人物もすごく特徴的。

きっと好みが分かれるところだけれど、

ミドリが好きなのです。

あの好奇心旺盛で、愛情を率直に求め、

明るく自信にあふれた姿は、

私の中にもあるものだし、私の中にもないもので、

親近感がわきつつも、憧れに近い感情をわき立たせ、

すごく興味がひかれた人物。

 

でも中学生の時は、

なんで直子がいるのにワタナベは、

こんな突然現れた女の子といい感じになっちゃってんの?!と

純真無垢なラッコは、少しばかりミドリに

嫌悪感を抱いたような記憶があります。

 

ここに10年の成長と、変化を感じつつ、

だから読書って楽しいんだなあと。

 

カメラを担いだラッコさんが砥峰高原に現れた

親から一眼レフを譲り受けて2年くらい経つけれど、

一度も使ってなかったことを思い出し、

カメラを担いでいざ高原へ。

完全初心者のため、

いつかは景色を自由に撮れるようになりたいなと思いつつ、

オートフォーカスでバシャバシャ。

 

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空気が澄んでいて、

シオカラトンボが飛んでいました。

曇り空だったけれど、それもまた

ノルウェイの森の作品のような雰囲気でよかったなあ。

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砥峰高原の売りはすすきが広がる光景のようなので、

9月下旬が、たくさんの穂が揺れてきれいなそうな。

でも黄緑色の山肌がどこまでも広がっている風景も素敵でしたなあ。

 

 

 空の星は見れなかったけど、地上の星を見に。


高原に行くそもそもの目的は星空だったけれど、
星は見れなかったし、時間が有り余ったから
城崎行ったり、摩耶山に行ったり。

 

 

城崎には謎のおじさんが経営する

謎の射的屋さんが。

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↓ ちょっと怖かったお店の奥

 

 

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温泉街ってやっぱりいいよね。

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城崎は足湯だけ使ってばいばい。

 

 

秋の香り

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摩耶でおしめ

 

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